Subject: 実験小説・ 宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち 異聞【もしヤマトが中立だったら?】
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20150928094509
名前: めとろん
本文:
トーノ様 こんばんは。
「新たなる旅立ち 異聞」読ませて頂きました。まさしく、目から鱗とはこのことですね。実験は大成功だと思います。
何も古代守の様に「戦って戦って戦い抜く」ばかりがヤマトではないのかもしれません。
そういう意味ではヤマト1974でも実験小説を読んでみたいですね。いにしえからよく言われていることですが、波動エンジンだけでなくコスモクリーナーの設計図もサーシャが持ってきてくれて、しかもサーシャが無事だったら...
ヤマトは冥王星前線基地を叩いたところでそれ以上の進攻を止め、専守防衛に徹し、地球の回復を待つと共に地球艦隊の戦力の充実を図り、やがてはガミラスとの和平を目指す...
そうすれば森雪が「神様が見えない...」なんて嗚咽することもなかったのかもしれません。
「めとろんさん、感想をありがとう」
「めとろんさんの実験小説ヤマト1974構想についてはどう思う?」
「ヤマト出発後の地球には、何も余力が残っておらず、沖田艦を飛ばすとか、新しい戦艦を作るとか、かなり夢想の領域にあることだと思う。人類が最後に見せた意地がヤマトと波動エンジンの建造であって、それ以後に何かを作りうる可能性はとても低い。机上のプランを弄んで、運が良ければ試作艦が何隻か作れるレベル。沖田艦は損傷が激しいので、修理しないと長距離航海はおそらく無理。主砲も撃てない。しかも、役に立たないと分かってしまった沖田艦を、手間暇掛けて修理する理由も無い。沖田艦はおそらくそのままスクラップ」
「じゃあ、土方によるお見送りは?」
「壊れかけたポンコツに、土方みたいな大物を乗せるかよ」
「超巨大ミサイルの迎撃は?」
「主砲がまともに撃てるのか怪しい上に、当たってすら効果があるか分からないんだぞ」
「ひぇ~」
「まあそういうことだが、実は波動エンジンは作らない、コスモクリーナーは作るというifを導入すると話が変わってくる」
「なんで?」
「波動エンジンを作らないとすれば、波動エンジンを作る労力、起動するための全世界から寄付されたエネルギーがまるまる浮くからだ。それでコスモクリーナーは作れる。そして、本質的にどうでもいい浮遊大陸を除いて、ヤマトは波動砲を使わないで冥王星まで攻略した。冥王星攻略までは波動エンジンが無くても行けるのだ」
「でも地球の生産力に余力がないとすれば……」
「実は、コスモクリーナーが完成して地球に正常な環境が戻ってくると生産力に余力ができるのだ。時間は掛かるが、地球は自衛戦力を整備できる」
「ガミラスを撃退可能になり、ガミラスとの和平も可能になるわけだね」
「問題は試練を与えたいスターシャの意志を踏みにじることだな。敵はイスカンダルになる」
「ひぇ~」